新着情報
2017-02-09 17:02:00
きっとどの世界でもそうだと思いますが。
ブランドの名前で結構左右されますよね。
ルイヴィトン。
世界的に有名。
それを持つ事がステイタスだと感じる人もいるだろうし、逆にあえて持たないという方もいることでしょう。
実際に使ってみて、「やっぱりこれが私に合うわ」と使ってる方もいるでしょう。
逆に、使う前に「反骨精神」といいますか、ヴィトンを使ったこともないのにマイナス評価をしてみたり。
ま、いろいろな判断がある訳です。
酒の世界でもこういうのって結構あって、有名と聞けば「俺知ってんねん」と言わんばかりに胸を張ってちょっとイキッてみたり(嗜好品であり趣味の世界なんで、それはそれでいいと思う)、逆に「そんな流行りの酒なんて」と、飲んだこともないのに頭から否定してみたり(俺的には非常にもったいないと思う)ってのがあったりする訳です。
後者なんて、実際に今まで否定してた酒を飲んでみると結構美味しかったとして、でもそれを今まで否定しまってたから、なかなか素直に認める事が出来ないっていうのもあります。
たまたまある年度の「◇◇」というお酒を飲んだ時に自分に合わなくて、その時からずっと「◇◇」というお酒を一切飲まなくなってしまったという例はよくあるパターン。これぞもったいない。残念すぎる。
お酒は毎年違う環境で、毎年違う環境で育ったお米を使っているので、味なんか毎年違ったりするんです。
だから別の機会に飲んでみたら「あ、結構イケるやん」っていうこともたくさんあるのですよ実際。
更に言うと、とてもとても愛着のある蔵元さんのお酒があって、そのお酒を愛するあまり従来と違った酵母を使ったり香りが出てたりすると「あの蔵は変わってしまった」と落胆してしまう方もいます。たまにそういう場合もあるかもしれませんが、ホントはそうじゃなくて、蔵元さんは何らかの意味を持って酒造りをしていく中で進化させている訳なんです。
逆に「お!変わった!もしかしたら造り手さんに何かあった?」とワクワクした感じを持ってみると世界は変わります。
あと、こういうのもあります。
酒のブランドが有名になりすぎて、人から聞くと「めちゃくちゃ旨い」という。
その段階ではひと口も飲んでないので、頭の中で想像だけが膨らんでしまう。
で、やっと出会えたお酒を飲んでみると「なんだ、こんなもんか」と否定してしまう。
「めちゃくちゃ旨いって聞いてたあの酒、実際に飲んだけどたいしたことなかったよ」と人に言いふらす。
いかにも自分の評価が正しいかのように(ちょっとイキりたくなる気持ちも分からんでもない)。
こういうのもありますね。
酒のブランドを見ながら飲むと美味しく感じたり、自分が愛している酒以外は酒と認めないってのも。
純米酒とそうじゃないタイプのお酒の事だってそう。
酒は純米以外認めないという方も多いでしょう。それはそれで正しく、素晴らしい考えだと思う。
ただ、その考えを強引に誰かに押しつけてしまったりするのはご勘弁いただきたいというのが私の素直な思い。
実際に純米とアルコールを加えたお酒をブラインドで飲み比べてみて分かる人って、そりゃあもう結構少ない(実証済み)。
イキってる人ほど外れる(テレビの格付けチェックみたいなもんかな?)
前にウチで開催した酒の会で人気ナンバーワンだったお酒がアルコールを加えた吟醸でしたからね。
嗜好品ですのでどれが良くてどれが良くないってのはもしかしたら無いのかもしれません。
ただ、今は雑誌やテレビなどのメディアに日本酒などの露出が多く、余計に頭でっかちになったり希少ブランドを探してみたいというのがあるかもしれませんし、逆にメディアに取り上げられていない蔵のお酒の発掘に情熱を燃やす方もいるかもしれない。
ま、ちょっと真面目にダラダラと書いてしまいましたが、今当店で何をやってるかというと、
ある1種のお酒を新聞で巻いて、酒の名前が見えない状態で買ってみよう企画。
もちろん試飲できます。
銘柄とか有名だとかそうじゃないとか、純米とか純米じゃないとか、そういう先入観を一切なくして、実際に普通に試飲してみて完成で「美味しい!」と思ってもらえることが出来るなら是非ともご自宅で楽しんで見てください。
この企画のお酒の銘柄は、その都度変わります。
通常営業時間内で普通にやってますので皆さんお気軽にお声がけください。
しかし寒いわ。