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皆さんの寛大なる広すぎるお心にて受け止めて頂きますようどうぞよろしくお願いいたします。
今から約20数年前。
廃業するかもしれないという危機感を持ちました。
私が自分とこの商売を継ぐという環境は「チェーンに加盟している酒有りコンビニ」で酒屋じゃなかった。
私が20歳の時にオレの親父は「酒屋で商いをしていく中での危機感」を猛烈に感じ、当時はまだまだ少なかった「酒有りコンビニ」にすることに決意。
それは「普通の酒屋ではもしかしたら生き残っていけないかもしれない」危機感から選んだ道だった。
この選択は、数字だけを見ていれば選択肢としては「大正解の道」。
酒を売ってるコンビニはとても珍しく、24時間営業でもなく駐車場も無く、店内もめちゃ狭いのに、それはそれは繁盛した。
素晴らしすぎるバイト君やパートさんに助けられながら「きっとこれが自分の一生の仕事になるんかな」とも思ってた。
でもそれは全然違ってて。
「あの地域に新しくコンビニが出来るんやって!」っていう情報が入ってくる度にドキドキ。
お酒を販売するんやろか?それともめちゃデカい駐車場があるんやろか?
ウチの近くに出店とかやったらめちゃヤバいやん・・みたいな不安感がずっとあって。
でもまだお酒の販売免許はそうたやすく手にする事ができなかった時代だから大丈夫かもしれないなという思いもあった。
「いつか必ずお酒の販売免許が自由化になる」
そう言い続けている人も居て、「もしそうなったらどうしようかという不安も大いにあった。
で、とうとうその時がやってきた。
数年後にお酒の販売免許は許可制となり、事実上の【自由化】になる、と。
廃業が頭をよぎった瞬間。
自由化が現実となると、まず全国のコンビニが酒の免許取得に走る。
もちろん、スーパーは確実。
そうなると、ウチは、珍しかった酒販売のコンビニは「当たり前」となり、まわりにある全てのコンビニと【全く同一】となる。
でも、ウチは24時間じゃない。駐車場もない。
じゃあ、24時間営業で大きな駐車場を持つコンビニに確実に負けるやないか!
このまま今のコンビニを継続してたら、確実に廃業する。
ウチの近くに競合店が無かったので、店内もめちゃくちゃキレイではない。
掃除はしていたけど、やっぱり古さが目立ってくる。
もしこのままコンビニを続けるのなら、この場所では無理。
移転が必須になる。
移転して24時間営業にしないといけないだろう。
でも、そのスタイルは選択肢としては無かった。
よし、ずっと興味があった日本酒の世界にどっぷり飛び込んでみよう。
幸いその頃、オレはまだ20代の独身。
やってみてダメならまだ就職先はある。(求人雑誌を見たら35歳くらいまでは結構募集はあった)
じゃあ「元酒屋」である事を更に生かす為に「酒屋」に復帰しよう!
コンビニのまま廃業への道をたどるなら、やってみたかったことに挑戦して、とことんやってみてダメなら自分で廃業するという決断をしよう!
・・・と決めて酒屋への道を進もうと決めたオレは当時29歳。
ん~、若かった!そして懐かしい!更に甘かった!
それからが実は一番ヤバかった(笑)
以上!
続きがあるかどうかは知らん。
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